right2.gif (261 バイト)電動前輪ドーリーへの道 VOL.1          2002.11.10

File 033   

このミニボート釣りを長く続けていくには体力が不可欠である。しかし年齢も40を過ぎ、まだまだ平気さ〜と思っていても過去に煩わせた肩・腰等の不安を抱きつつ、無理が祟って再発してしまっては元も子もない!特に砂浜でのランチングは思いのほか体力の消耗も激しく、何か労力を減らせる打開策はないか?と思案したのが、電動前輪ドーリーの開発着手に至ったきっかけである。

さて、その前輪ドーリーに求められるコンセプトは
1.コンパクト性が高いこと(車内に積み込めるもの)
2.軽量であること(車から降ろすのも困難なものでは使い物にならない)
3.砂浜でも埋もれないタイヤ構造
4.
荷物や船外機を積んだままの重量(120〜130kg)でも運べるトルク
なのである。

動力源
第一のテーマは何を動力源にするか?ということである。まず、思い浮かべたのが補機として使用している空冷式2馬力船外機をうまく利用出来ないか?ということで、これならコストもかからず車の積載荷物も増えず得策かと考えていた。しかし、ペラからタイヤに伝搬させる軸動力系がどうも上手く作れそうもないし、下手にペラを損傷させてしまったり、危険性も高いので却下とした。


セルモーターとカムリング

次に考えたのが自動車のセルモーター。車解体業者でカムリングと合わせて3000円で譲り受けたが、モーターの回転数を回転計で測定するとなんと4200/minと高回転!カムリングは15:1なので、それを使っても回転数は280/min≒4.7/secで直径30cmのタイヤを取り付けたとすると秒速約4.4mにもなってしまう。いくつかのカムを組み合わせればスピードは落とせるだろうが構造が複雑になるので諦めた。(このセットが欲しい人は差し上げます。着払いノーリターン・ノークレームでお願いします^^;)
ここでアドバイザーのんぶーさんに相談したところ「セニアカーなんていいんじゃない?オークションであるよ〜」と嬉しい助言。新車で買えば25〜40万円くらいはする高価なものが、ネットオークションで安価な出品モノを発見!旧タイプでしかも座席はボロボロ、バッテリー無しという誰も入札しそうもないセニアカーだが、前輪ドーリーに必要なのは動力部分だけなので早速入札。そしてなんと最低落札価格で落札!出品者もいい方ですんなり商談成立(^_^)/とついに動力部品を手中にできた。
重量を量ってみると総重量は80kgほどあり、車体をバラしてみると鉄枠で構成された車体部分がウェイトのほとんどを占めていた(奥側)。必要なのは手前左からモーター付き動力部、コントローラー、アクセル付きハンドル。
動力部はかなりシンプルで17kgまで痩せられた。タイヤ間はオリジナルドーリーとほぼ同じサイズです。車のようにデフギア式なので方向転換もOKで、その上クラッチレバー(左タイヤ付近)が付いており、ギアを切り離せるので手動での仕様も可能。Vの字になっているのはブレーキのワイヤー。

さて、これで心臓部は手に入った。次のテーマはタイヤだ!

つづく

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